“Trick or TEA” 2023年10月15日(日) Shoseian Japanese Teahouse
青年部主催のハロウィン茶会が初めての試みとして開催された。若い世代に気軽に茶道を親しんでもらう為に、ハロウィンに因んだ演出や茶道具でアメリカと日本の文化を融合させた素晴らしい茶会となった。
青年部部長の杉下ラーニィ氏をリーダーとして青年部メンバー達が中心となり全4席を設け、91人の参加者をもてなした。
日本古来の妖怪であるからかさ小僧をイメージした野点傘が入口に設置された。床には、松本宗静筆の「穂穂ほ、葉葉は、茶茶ちゃ」と共に、青年部の杉下ジェフリー氏造のスケルトン花入、そして南瓜香合が荘られた。銀地猫とジャックオランタン絵中棗、主茶碗は織部こうもり絵茶碗、替茶碗は小手鞠窯のハロウィン絵が浮彫された茶碗が使用された。
菓子作りの名人児玉氏は、練り切りでハロウィンの代表的菓子であるキャンディコーンを表現した。銘は糖魂(とうこん)。
問答では、突然電気が消え、不気味な音と共にスモークが水屋から茶室に漂う中、般若の面を付けた亭主が登場し、ハロウィンならではの演出を参加者は大いに楽しんだ。
青年部のメンバーが一丸となり遊心に満ちた茶会で参加者をもてなした経験は、現在の重要な課題である「若い世代に茶道に興味を持ってもらう事」に今後役に立つと皆が手応えを感じた日であった。